メキシコ元大統領、マリファナ合法化は麻薬カルテルに大きな打撃になると発言。

メキシコ前大統領のビセンテ・フォックス氏(76歳)は、メキシコでの大麻合法化が近づいていることから、大麻産業を支援しています。

「米国では徐々に合法化が進んでいるため、現在では最大30州で医療目的の使用が認められています。嗜好用大麻を認めている州は6州だけだが、北部(米国の)には、全州を対象とするNAFTAの加盟国がある。医療用と嗜好用の完全承認をしているカナダは大麻の世界チャンピオンになりました」とフォックス氏。


前大統領は、カナダが先頭に立って大麻の合法化を進め、米国もまもなく連邦法によっても大麻を合法化し、NAFTA加盟国が皆それに続く事を期待しています。


「コロンビアから来たミレニアル世代の人々の存在を伴ったKhiron professional社のような企業の発展、カナダは近づきつつある市場へのアプローチにおいて並外れた仕事をしています。そして皆が動き始めています。次はメキシコの番です今年中には実現できる筈です。」とフォックス氏。


メキシコのメディアは、前大統領がなぜ大麻合法化にこれほど力を入れ、支援してきたのか疑問視しており、自らが大麻を使用しているからかもしれないと言う人もいます。


それに対し、フォックス氏は「いいえ、まだ使用していませんが、色々と学ぶことが多いので、いつかやってみたいと思っています。私はこの植物が医療用として病に苦しむ人々の苦しみを軽減させられると信じています。」と話した。



メキシコの第55代大統領は、メキシコでの大麻の合法化は税収面でのメリット、そして国の最大の問題である麻薬カルテルに大きな打撃を与えられると述べています。


「本当の犯罪者はアメリカにいて、しかもメキシコ人ではない。彼らはカルテルではない。一般人が違法な大麻の取引を行っているのです。DEA、FBI、そしてアメリカのすべての保安機関は然るべき対応をするべきです。

アメリカが国内での違法な大麻取引を規制できないのであれば合法化するべきだ。これこそがこの問題の解決策であります。だからメキシコでは合法化し国民を犯罪者から遠ざける必要があるのです。


そして二つ目はこの美しい植物を犯罪者から取り上げる事です。メキシコで起きている暴力と殺人事件を、この偉大な植物の責任にするのは間違っています。大麻は素晴らしい植物であり、我々はこの素晴らしい植物を犯罪者から取り上げ、政府によって管理する必要がある。」 とフォックスは言った。



フォックス氏はまた、トランプ大統領がメキシコとの国境に壁を建設しようとしている計画が失敗することを望んでいます。

しかし、もし壁の建設に成功してしまったら......


「あの様な計画はばかげている。国境に壁を建設しても機能しない。彼らは歴史を通して働いていない。彼らはどこでも働いていない、壁を建設する事と移民問題はなんの関連性もないのです。壁の建築費は非常に高額だ。それをメキシコ人が負担するなんて事は決してない。もしアメリカが350億ドルものお金を無駄に使いたいのであればそれはアメリカの勝手です。何があってもメキシコ人がそんなお金を負担する事は有り得ない。」とフォックス氏は語った。