大麻使用はIQを下げるという証拠の無い都市伝説。

大麻ユーザーは、根拠の無い都市伝説によって判断されている事を認識してきました。

何十年もの間、大麻の使用は脳細胞を破壊し、肺を癌で満たし、ゲートウェイドラッグとして扱われ、最終的には早死にすると言われてきました。

インターネットはこうした都市伝説を払拭するために大きな役割を果たしてきましたが、情報の拡散は諸刃の剣でもあります。


大麻使用に関する最も根強い都市伝説の一つは、IQの低下を招くというお話しであります。大麻の「IQの低下」に関する記述は、ほとんどすべて2012年にニュージーランドで行なわれた、デューク大学などの教育機関の研究者たちによる単一の研究にまで遡ります。


この研究の結果、大麻を早期に使用すると、成人期にIQが最大8ポイント低下し、認知能力が低下する可能性があること分ったとされています。


ですが、この研究が疑問視され、批判され、同じ学術誌の他の研究からも誤りである事を指摘されているにもかかわらず、未だこのIQ低下都市伝説は存続しています。

私はそれを年に数十件の記事で(今日まで)言及しており、最近公開されたビデオ(隠し撮りされた)でトランプ大統領は大麻を使用した人々は「IQが下がる。」と発言しています。


私が思うに、この都市伝説がこれほどまでに定着した理由の一つは、大麻の使用者に対しての誤った認識、そして彼らが正しい情報にアクセスする事さえも行わず、古い固定観念に執着し、思考停止してしまっているからでしょう。


この問題について掘り下げて学べば、この都市伝説が多くの人に構築されている薄弱さを示しますが、残念ながら、『不確かな記事を共有する。』という文化は、引用された単一の研究が問題を解決するという概念に簡単に陥ります。


インターネットは両刃の剣であり、人生の他の全ての物事とよく似ています。誤った情報は、本当の情報と同じ速さで移動し、それらが繰り返し拡散されれば、多くの人がそれを信じてしまうのです。

これらの現状にイライラすることもありますが、私たちにできることは、真実と間違った情報を見分け続けることだけです。


インターネットは広大な場所であり、毎日がそこに含まれる正誤を見極め続ける戦いでもあります。