小児痙攣治療、唯一の選択肢・医療大麻。

Katie Corkernさんは、Amite在住の3人の息子の母です。

息子の一人、Connorさん (13歳) は生まれつき脳に疾患があります。彼は生まれてからずっと毎日50回から200回の発作を起こしています。


彼は一人で暮らしていく事は出来ず、一連の抗てんかん薬によって脳、肝臓、その他の臓器に損傷を受けています。


「彼の神経科医は途方に暮れていました。」とCorkernさんは言います。「私たちはさまざまな薬を試し、手術をし、食事療法をしましたが、脳の持続的な発作活動から彼を解放するものは何もありませんでした。」

その時期、彼は7種類の抗てんかん薬を服用していました。

「抗てんかん薬には、日々の発作とともに強い副作用がありました。


ある時点で、医師は言いました。 「最後にお勧めしたいのは医療大麻ですが、ここルイジアナ州では合法ではありません。」と。。。


そこで、Fred Mills州上院議員や共和党R-Parks氏をはじめ、ルイジアナ州で医療大麻を合法化しようとする多くの活動家たちと、Corkernさんの旅が始まりました。

それは2016年に始まりましたが、大麻の治療的使用は、多くの障がいを受けながら、勢いを増しています。

ルイジアナ州のおよそ3,500人の患者が、主に痛みを和らげるために、非常に依存性の高いオピオイドの代替物と見なす人もいます。また、同プログラムの支持者が今年から州議会に加わることで、州全体にアクセスしやすくなる可能性もあります。


Corkernさんによると、Connorさんは、医療大麻のおかげで、けいれん発作が75%減少しただけでなく、拍手をしたり感情を表現したりできるようになったそうです。

州内の医療大麻使用者の平均年齢は52歳で、最も多い症状は難治性疼痛である。使用者の13%はPTSD患者であり、患者の26%はオピオイド使用者を回復させています。


Mills氏は、「私はオピオイドを飲んでいたが、今は医療大麻を使用している。副作用もなく、生産性も上がりました。」と述べました。


ルイジアナ州は、医療大麻を栽培するための2つの施設に大麻の栽培許可を与えました。

大麻の使用、販売、流通を禁止している連邦法から身を守るために、資格を持つ医師は患者に医療大麻を処方するのではなく、推奨するという形を取っています。


患者は30mlのチンキ剤 (アルコール溶液に溶かして経口摂取する。) で薬を投与されます。

チンキ剤はカンナビノイドのTHC (テトラヒドロカンナビノール) とCBD (カンナビジオール) で作られます。

THCは、気分や痛みを制御する脳内の受容体と結合して、ユーザーに幸福感を与えます。

CBDは使用者にいわゆる「ハイ」を与えないが、注意力を高め、不安を軽減し、炎症性疼痛を緩和します。


チンキ剤には、てんかん、発作性疾患、自閉症スペクトラム障害の患者を対象としたCBD高値の3種類があります。慢性疼痛、PTSD、緑内障およびそれらの関連疾患の患者向けに設計された高THC、また、多発性硬化症や筋ジストロフィーの患者向けに設計されたバランスの取れた処方が可能だと、GB Sciences社のJohn Davis社長は述べています。


医療大麻は1970年にルイジアナ州で初めて合法化されましたが、大麻を実際に利用するために必要な法律がありませんでした。

医療大麻の使用が州で可能になったのは、2016年にMills州上院議員が法案を提出して、栽培施設を規制し、医師と薬局の認可を得てからの事でした。


「何人かの人が私に電話をかけてきましたが話しを聞くと、それらは本当に人を衰弱させるような厳しい病気、症状でした。」とMills州上院議員は回想し、医療大麻を使用するかどうかの決定は、医師と患者の間でなされるべきであると感じたと言います。

彼の法案が可決されてから、医療大麻が一般に入手できるようになるまでに2年半かかりました。GB Sciences社とUSDA(米農務省)との間の規制と試験期間が終了すると、同社は医療大麻の供給を数カ月にわたって独占しました。


Southern Universityの施設では、さらに長い時間を要しました。最初のパートナーであるAdvanced Biomedicsは、大株主が同社の株式を売却するまで、生産を開始することはほとんどありませんでした。Ilera Holistic Healthcareはその後すぐにこのベンチャーの唯一のパートナーとなり、8月まで生産を開始しませんでした。


そして、プログラムにはまだ問題があります。


医療用マリファナは健康保険の対象外で、30ml入りのボトルが90ドルから250ドルもするため、低所得者層には手が届きません。

Connorさんの家族は、彼のために買う他の薬は言うまでもなく、医療大麻に毎月200ドルを費やしています。


大麻製品を販売する薬局に認可と規制を行っているルイジアナ州医薬品局は、患者が医療大麻を使用できない可能性があるという苦情を受けています。

「一部の患者からは、医療大麻の処方箋を発行する権限を与えられた医師が十分ではないと聞いている。」と取締役会のエグゼクティブディレクターであるMalcom Broussard氏は述べています。


州の北部と中部には、Alexandria、Monroe、Shreveportの3つの薬局しかありません。

Jonesboroの住民が医療大麻を手に入れる為には、車を北東へ45マイル走らせ、West Monroeの最寄りの薬局へ向かわなければいけません。DeRidder居住者はAlexandriaの医療大麻薬局まで往復140マイルを移動しなければなりません。


生産面では、Mills州上院議員が、医療大麻・プログラムの開始を何度も遅らせる原因となった栽培施設に対する過度な検査と規制を批判しました。

「私たちが望んでいたのは慎重さでした。」と、彼は言いました。「ご存知のように、過度な完璧さと慎重さは不要な時間がかかる場合があります。」と。

Mills氏をはじめとする支持者たちは、最近の任期制限の結果、今年の会期中に医療大麻に関する規則に修正が加えられる可能性があると述べています。


昨年十一月の総選挙で勝利し、下院の新人となるFerriday州選出の民主党議員Travis Johnson氏は、2016年の医療大麻合法化法案に反対票を投じた前任のJohn Anders議員 とは異なり、医療大麻法案を支持すると述べています。

Johnson氏はまた、農家が大麻を栽培できるよう法律を拡大したいと考えています。


Shreveport州選出の共和党議員Barry Milligan氏のような次期議員は、手の内を見せないようにしています。Milligan氏は、嗜好大麻の使用には反対だと述べていますが、就任するまで医療大麻に関しては何も発言していません。


Mills氏とMike Strain農林局長によると、次の立法会議では、医療大麻の使用資格条件が拡大される可能性があるとの事です。


医療大麻の投与方法については、ルイジアナ州は間もなく定量噴霧式吸入器を導入する予定です。Louisiana Association for Therapeutic Alternatives(ルイジアナ治療代替法協会)のエグゼクティブディレクター、Jesse McCormick氏によると、医療大麻の製造業者は、リステリンミントに似た局所用軟膏やグミ、経口用細片にも取り組んでいるという。


それでも、医療大麻の購入には多額の費用がかかるため、患者は大麻を入手するためブラックマーケットに誘惑される可能性があると主張する支持者もいます。


患者はまた、医師の処方を受け、規制されていない未検査の大麻をブラックマーケットで購入し、その処方箋を利用して薬物検査を回避するという手段を用いる可能性があるのです。


医療大麻の支持者、Jeffry Sanford氏は、「誰もが月に250ドル払えると考えるなんてばかげている」と述べています。

「合法的な医薬用マリワナを買うには月250ドルかかるというのが現状だ。でも、500ドルあればブラックマーケットで4分の1ポンド(=4オンス=約113.4グラム)手に入るのだ。これが大麻本来の値段であります。」