大麻薬局の維持を高等裁判所はどう判断するか?

想像してみてください。

あなたは81歳の未亡人で、関節リウマチと緑内障によって視力が落ちています。あなたの主治医は、あなたの絶え間ない痛みを鈍らせるために、あなたにオピオイドを処方しました。

1カ月分のオピオイドは、マヨネーズやキムチ、赤ちゃんが浸かると思われるくらいの大きさの瓶に入っています。瓶には、「必要に応じて使用する。」という指示が1行あるのみです。

この薬は食欲を減退させ、思考力を消耗させ、処方薬を受け取るための2ブロック移動する事は大変困難な事です。


幸運なことに、希望があります。あなたの自宅の近くにディスペンサリーがオープンします。最初は路上での大麻の販売に反対していましたね。


初めて大麻治療を行うあなたは多くの質問をします。

あなたが初めてディスペンサリーを訪問した時に、若々しい女性が笑顔で質問全てに答えてくれます。あなたのニーズを満たすために一緒に医療大麻での治療方法について考えてくれるのです。

では、今は医療大麻を使って痛みを和らげていますね。さらに、この新しいアプローチは、錠剤を服用する際に心配していたような副作用を起こさずに済むのです。



ですが、あなたに医療大麻での治療効果が実感できた頃に’’Community Safety Unit’’、ディスペンサリーが閉店してしまいました。あなたが医療大麻を合法的に手に入れる為にはディスペンサリーに行かなければなりませんが、最寄のディスペンサリーが閉店してしまった為に他のディスペンサリーに行きたくても非常に遠方です。

あなたは車を運転することもできないし、長時間歩くことも不可能で、混雑したバスに揺られるなんて悪夢の様な事です。


医療大麻を手に入れられなければ、オピオイドを再び使用しなければなりません。

そうなってしまうとオピオイドの強い副作用に再び苦しまなければなりません。



上記は想像のお話しですが、多くの人にとって現実であるのです。

こうした社会的弱者の人々にとって、医療大麻へのアクセスは生命そのものと同じくらい貴重なものです。

このような人々は、独立した地域医療機関に助けを求めるしか選択肢がありません。そこで育まれた人間関係は命綱であり、ライフラインを得る為の争いには価値があるのです。





◆診療所閉鎖控訴◆

この最新の争いは、晴れた秋のバンクーバーの空の下で行われました。ロブソン・スクエアのブリティッシュ・コロンビア高等控訴裁判所には、暗雲が立ちこめていました。

その中には、大麻文化の提唱者のJodie Emeryさんもいました。彼女は法廷の雰囲気を重苦しいと感じていました。

「カナダでは患者の医療大麻へのアクセスが常に問題となっており、我々が患者の権利や権利の保護を勝ち取ることができたのは、裁判所を通じた場合に限られています。」と彼女は言いました。


ブリティッシュコロンビア州高等裁判所の三人の裁判官(David Tysoe氏、Peter Willcock氏、DeWitt-Van Oosten氏)は、現在、未認可診療所の強制的な閉鎖が憲法で保障された医療大麻への合理的なアクセスを持つ患者の権利を侵害しているかどうかについての原告団による主張を審議しています。


控訴審は、Christopher Hinkson最高裁判所が2018年12月に下した判決を再審理するもので、同裁判所は、バンクーバー首都圏の診療所を閉鎖するために使用されている細則は憲法上有効であり、大麻の合法的な入手を制限するものではないと裁定した。


原告側の弁護士は、Hinkson最高裁長官の判決は、医療目的のためのACMPR(大麻へのアクセス規制)、または規制薬物および物質法によって憲法で保護されている最も弱い医療大麻患者の現実を無視し、彼らの経験が訴訟の要であると主張しています。


原告側の弁護士は、バンクーバー市が許可されていないすべての診療所を閉鎖し、許可された大麻の販売場所を制限する計画を進める場合、過度の困難に直面することになる医療大麻使用者が宣誓した大量の宣誓供述書を裁判所に提出しました。


バンクーバー市は、地区制度の細則を作るという市の責務は、医療として大麻を入手する権利に関する連邦裁判所の判決の範囲を超えていると主張しています。

裁判の初日の後、Weeds Glass and Giftsとカナダ大麻協会の弁護士Dean Davison氏は「これらの判事を納得させるのは難しい。ですが、ここは控訴裁判所なので時間をかけて解決します。」としながらも、彼が上訴裁判所に提示したケースについて好印象だったと付け加えました。


その日の大半は専門的な手続きや法的手続きに費やされたが、弁護士たちは医療大麻患者や援助をする人たちの宣誓供述書も提出した。最初の訴訟が提起された当時、大麻への合法的なアクセスは、大麻BCの郵便配達サービスを介したものだけでした。

朝を通して、多数の大麻活動家が法廷の左側に座って審理の進行を聞いていました。裁判官の一人が患者の遠方のディスペンサリーへの移動が困難なのか、本当にアクセスが制限されているかどうかを尋ねたとき、彼等は不信感を隠しませんでした。


診療所を閉鎖されると医療大麻へのアクセスを確保することは現実的で無くなります。

2日間の議論の結果、医療大麻患者のニーズを見過ごしながら、嗜好大麻の販売に関する懸ばかりに念に集中していました。


裁判所は、これから、薬局の閉鎖に賛成するか反対するかを決定するか、またはさらなる検討のために資料を下級裁判所に送り返すことが出来てしまうのです。