ニュージャージー州の嗜好大麻合法化に何が起こったのか?

ニュージャージー州における嗜好大麻(成人用大麻)合法化への道は、非常に多くの公約から始まった。Phil Murph氏は、2017年のニュージャージー州知事選で、嗜好大麻合法化のための戦いを約束して圧勝した。


マリファナ・タイムズの印刷版か、ビデオ・ニュース・ショーのいずれかで、出来事を追って頂ければそれがどれくらいのプロセスだったかわかるでしょう。知事と立法府の間には多くのやりとりがあったが、最終的には州議会を通過して知事に届くまでには至らなかった。


フィラデルフィアの活動家、作家、教育者であるChris Goldstein氏はマリファナ・タイムズに「これまでのところ、長年の議員たちが大麻の禁止を終わらせるという約束を果たさなかったことは非常に残念なことだ。」と語った。「2016年の民主党全国大会では、 「合法化への道」 という綱領を採択した。しかし、ニュージャージー州の民主党員という『機械』は、それ以来、道を閉ざす事しか掲げていない。


ある意味では、Trenton(※「NJの州都」)が、嗜好大麻を合法化する勇気を持つことは期待できない。NJは、どんな進歩的な問題についても、めったにペンギン(「群れの中で最初に海へ飛び込む(リスクを取る)という意味のスラング」)にはなろうとしない。」

Chris氏によると、問題をさらに悪化させているのは、「ニュージャージー州での大麻所持の検挙件数が急増しており、最近の報告では年間32,000件を超えています。」ということだ。


こうしたことを受けて今後の動きはどうなるのだろうか?


現在計画されていることとして、(当面)、立法府は、州内での医療目的の大麻の利用拡大にフォーカスし、嗜好目的の合法化については、2020年の国民投票の形で、有権者の意向にあずける、(いわば先送りにする)ということだ。


「コロラド州、カリフォルニア州、マサチューセッツ州とは異なり、古き良きガーデンステートでは、有権者が直接投票できる投票手続きがありません。ここで、議会は有権者に質問を送ることができ、投票でそれが承認されたとしても、議会は法律を可決しなければならない必要はありません。本当に、この拘束力のない投票問題は、2022年まで立法投票を遅らせるだろう。」


Chris氏は「地元の支持者たちは、ニュージャージー州のグルワル司法長官に対し、選出された政治家たちが最終的な行動をとるまで、大麻所持の起訴をすべて停止するよう求めている」と言っていたが、「残念なことに、このような動きがあったとしても、警察による大麻消費者に対する日常的な嫌がらせや差別を止めることはできないだろう。」


2020年に行われる可能性のある投票の質問からChris氏が見る一つの肯定的な面は、それが州全体でより進歩的な民主党の候補者のために多くの有権者を引き出し、合法化に強く反対してきた既得権を追い出すことができるということです。